Audiの「A」奇数番台には必ず"Sportback"が存在しますので、A1にもいずれはSportbackが出現するであろうことは容易に推測できることでした。実際にこのバリエーションが公式発表されたのは2011年の11月18日で、一般公開は同年12月の東京モーターショー。本来は"Mondial de l'Automobile"(パリサロン)を初公開の場と想定していたようなのですが、諸般の事情によりずれ込んでしまったようです。ご覧のとおりA1の4ドア・バージョンですが、4ドア化にともないルーフは80mm以上延長され、全長、全幅ともに6mm拡大されています。

エンジン・バリエーションはガソリンが3種、ディーゼルが2種。トリムレベルは2ドア版同様Attraction、Ambition、それに"Ambition mit S Line"の3種となっています。ボディとルーフの色を変えられるところもA1に準じますが、こちらは"Dachkontrastbogen"ではなくて、ピラーおよびルーフの色がまとめて変わる"Dachkuppel mit Kontrastfarbe"となります。

1:87ミニカーのほうも2012年の4月頃になってようやく登場しました。寡占安定のHerpa製、生産拠点は中国のようですが仕上がりはなかなか良く、2ドア版A1では100%発生していたボディパーツと窓パーツの接合面ズレがきっちり対応されています。マフラーエンドが1本出しでメッキ仕上げになっていることから推測するに、モデルとなった実車はAmbitionの1.2TFSIか1.6TDIと思われます。Attractionではマフラーエンドがメッキされず、1.4TFSIでは2本出しになってしまいますので。136kW/185PS版の1.4TFSIを搭載するAmbitionは"Competition kit"が標準装着ですから、バンパーガードの形状からしてミニカーとは異なるものになります。ホイールはオプションの17インチ"7-Speichen-Design"。