A3シリーズの第4のバリエーションとして追加されたのがA3 Limousine(注：あちらでは「3ボックスセダン」のことを大小に係わりなく"Limousine"と呼びます)です。発表は2013年3月27日、実際のデリバリーは欧州圏において2013年夏頃からとされています。Cセグメント(注：VWグループ的には"A"セグメント)のセダンですから、VolkswagenでいうところのJettaに当たりますが、ボディサイズは4,456*1,796*1,416という堂々たる体躯で、上位車種に該当するA4やA6とおなじクレバーなイメージの6ライト・ウインドウを持っています。自動車の大きさがカテゴリごと持ち上がっているのは世の趨勢ですが、日本の道路インフラの現状において快適に走らせることができるのはもはやこのクラスが限界ではないかという気がします。

さて、1:87スケール・ミニカーは恒例の如くHerpa製。いまさら取り上げるまでもなく極めて端整な仕上がりとなっています。モデルとなった実車のトリムレベルについてですが、フロントフォグ("Nebelschlussleuchten")、サイドウインドウのクロム装飾("Glanzpaket")を同時装着(フロントフォグは"Ambition"、クロム装飾は"Ambiente"に標準装備)しており、さらにこれらはオプションとして"Attraction"でも装備可能なため識別不能。これはHerpaの第3世代A3シリーズはすべてそうなってしまっていますが、強いていうならフォグランプ装備の"Ambiente"というところでしょうか。