第2世代のA4は2001年秋の登場。好評だった初代A4を受け、基本的にはキープコンセプトで"B5"プラットフォームの軽量化を図った"B6"(PL46)プラットフォームを使用します。ホイールベースは先代の2,607mmから2,650mmへと延長され、車輪をボディ端に追いやるという方向性がより顕著に。ボディサイズは全長が69mm、全幅が33mm、全高で13mmとわずかながらも大型化。デザイン的には2代目A6(C5)に始まる新しい流れを取り込むもので、より強調されたアーチ状のルーフ、バンパーガードよりもフェンダー側が優先されるパネル構成、直線的に落とされたリアドア、丸められたトランク回りなどにその影響が確認できます。アンダーグリルにもメッキ縁取りを施した、いわゆる「ダブルグリル」を初めて採用。

ミニカーは例によってプロモーション用Audi別注品からの登場になりましたが、驚いたことに1:87スケールはBusch製。Audiブランドとしては初のBusch製ということになります。Buschの製品はパーツや塗装の品質が良いこともさることながら、Herpaのようにミニカーとしての見映えを重視することなく、実車そのもののイメージを忠実に再現しようとする素直な造形に好感が持てます。また、メッキパーツによるディテール表現やホイールの銀色塗装など現在当たり前に行われている技法の数々もBuschが先鞭をつけたもの。

Enzianblau-1はBuschの2018年新商品。"Besonders preiswert"(特別お買い得)などとパッケージにも記されているとおり、従来の標準品からいろいろなものを削って価格を抑えたものとなっている模様。フロントグリルが黒成型/外縁メッキ処理から銀色での成型のみに変えられているため、なにやら別のクルマのように見えます。