A4/A5シリーズにも"allroad quattro"が追加されました。発表は2009年2月15日、翌3月の"Salon International de l'Auto"(ジュネーブサロン)で一般公開。おなじくA4/A5をベースとするQ5が「本格SUV」指向であるのに対し、allroad quattroは「アーバンSUV」的な立ち位置を与えられているようです。スタイリングはA4 AvantのそれをSUV仕立てにしたもので、ボディサイズは4,720*1,840*1,500とその分だけ大きめになっています。搭載可能なエンジンは、ガソリンが155kW/211PSの2.0 TFSI、ディーゼルが125kW/170PSの2.0 TDIと176kW/240PSの3.0 TDIの計3種類で、2.0 TFSIと3.0 TDIには"S-Tronic"の設定があります。

1:87ミニカーはHerpa製。自動車メーカー別注品は実車の発表と同時に出てくるのが通例なのですが、A4 allroad quattroに関しては遅れていて、なぜか"100 Jahre Audi"の記念セットに含まれるEissilberが先に出てきました。モデルは3.0 TDIで、A6 allroad quattroと同様に"Volllackierung"オプションを選択し、18インチ"5-Arm-Rotor-Design"アロイ・ホイールを装着する豪華仕様。展示画像では確認しづらいですが、ドアハンドル本体のモールドがありません。これがAudi別注品の遅れの一因なのではないかと推測されます。

Kondorgrau、Teakbraunの2台が"IAA Frankfurt"の時期になってようやく出てきたAudi別注品。予想どおりドアハンドル部が改修されています。こんどの2台は"Volllackierung"にはせず"Aluminiumoptik"オプションのみを選択しているようなのですが、この場合はKondorgrauのようにバンパーガード下部やホイールアーチは樹脂成型色になるのが正解。Teakbraunのような「お洒落なツートーン」になるわけではないのでご注意ください。