通算で3代目となる"RS 4"はMLBを採用する4代目A4(B8)のフェイスリフト版をベースとしています。ボディタイプは今回Avantのみとなっており、搭載されるエンジンはRS 5とおなじ331kW/450PSの4.2 FSI、トランスミッションはS-Tronicのみとなります。もちろんquattroが標準装備で、通常時のトルク配分は40:60と後寄りの設定。発表は2012年の2月15日で、quattro GmbHが生産を担当します(工場はIngolstadt)。

そのRS 4の1:87スケール・ミニカーなのですが。メディア向け試乗会で配布される"Pressekit"に含まれるものであるにもかかわらず、「手抜きのHerpa」がまたやってくれております。手持ちの駒であるフェイスリフト前のA4 Avant(B8)をそのまま流用し、Audiのハイパフォーマンスモデルに特有の外見上の特徴をすべて黙殺。フロントバンパーガード最下端、ドアミラー、リアバンパーガードの樹脂部分との境界を銀色に塗り、リアゲートに"RS"エンブレムをプリントすることで「これはRS 4である」を強弁しています。かろうじてホイールだけは19インチの10本スポークを装着していますが、これで"RS"だというのは無理があり過ぎです。なにより驚くのは、このような手抜きを実質的にAudiが認めてしまっているということ。開いた口が塞がらないです。