2016年6月2日、Audiのお膝元であるIngolstedtにて発表された2代目のA5です。実質的には先んじて登場した9代目A4のクーペ・バージョンで、MLB採用の第2世代に該当します。もっとも、"A5"の場合MLBしか存在しないのですが。Audiに限ったはなしでもないのですが、昨今は各社ともに派生車種が増えすぎてなにをどう説明したらいいものだかよくわからない感じ。大口の6角形グリルとつり目のLEDライトという9代目A4とおなじ意匠が適用されてはいるものの、全体的な造形は先代A5のそれを踏襲しつつさらにマッチョな方向へ凝縮させています。9代目A4がよりクレバーな見た目へと進化しているのとは好対照。デザインとして言語はおなじながら文法が異なる、といった態なのではないでしょうか。

1:87スケール・ミニカーは「いつもの」Herpa製。さいきんはAudi側の監修も行き届いているようで、安心して眺められるようになってきました。2代目A5のトリムレベルは"Coupé"(つまりは「無印」)、"sport"、"design"の3種ですが、ミニカーはフロントグリルのルーバーがメッキされていないのでモデルとされているのはおそらく"Coupé"。いっぽう選択可能なエンジンは2.0 TDI、2.0 TFSI、3.0 TDIの3種ですが、ミニカーではマフラーエンドが左右2本出しですので、元ネタは2.0 TFSIか3.0 TDIのどちらかと思われます。