基幹車種である80/A4系をベースとしたオープンモデルのことを、Audiでは"Cabriolet"と称しています。初代Audi 80からだと数えて8代目にあたる4代目A4からは、同一のプラットフォームを使用したスペシャリティ・クーペが"A5"を名乗ることになりましたので、カブリオレ版もこれに倣って"A5 Cabriolet"となりました。発表は2008年12月2日、翌2009年の2月22日から受注が開始されています。

コンベンショナルなソフトトップは全車電動式。17秒でオープン、15秒でクローズします。さらに静粛性を高めた"Akustikverdeck"がオプション設定されており、これを選択すると後部座席用のLEDライトまでが装備されます。幌の色は4色から選択可能。

さて、1:87ミニカーは今回もHerpa製です。Audi別注品では外箱にモデルとなった実車のスペックが記されるのが通例なのですが、このA5 Cabrioletではなぜか触れられていません。いつもと勝手が違うのでよくよくミニカーを眺めてみると、トランクリッドに装着されるエンブレムを模したタンポ印刷がEissilber-1は"3.0TDI"、Phantomschwarzは"2.0T"になっています。ボディカラーだけでなく搭載エンジンも違う設定らしいのですが、そのわりにリアコンビネーションランプの塗り分けが双方とも上側が白(132kW/180PSの2.0 TFSI以外はLED装着なのでハウジング中央が白)と、肝心なところの詰めが足りない印象です。なお、2009年春に登場した"100 Jahre Audi"セットに入っているEissilber-2はボディカラー、内装色ともに通常のAudi別注品であるEissilber-1とおなじでありながら、リアエンブレムは"2.0T"となっています。