"Audi F103"系列のボディサイズは4,380*1,626*1,451、ホイールベースは2,490mmでのちに登場するAudi 80(B1)よりやや大型。ボディ形状には"Limousine"(3ボックスセダン)の2ドアと4ドア、2ドアの"Variant"(Audi Super90は北米向けのみ)の3種がありました。

Herpaが登場させた新ブランド"MAGIC"のAudi 60 Variantです。部品点数の削減、中国生産を軸としたコストダウン戦術は昨今興隆めざましいSchucoの金属製1:87を意識してのものと思われますが、それだけでは訴求力が弱いと考えたのか、2005年に発売された乗用車シリーズでは1970年代のクルマを素材に選びしかも2台セットとするなど、1:87ミニカーの原点である「鉄道模型ジオラマの一部」への回帰を強く意識したものとなっています。

Perlweiß、Resedagrünは後になって"MAGIC"シリーズから正規の標準品へと実質「昇格」したもの。標準品ラインアップの底上げ感が満載ですが、そのあたりへの突っ込みを避けるためなのか、もっとも新しいResedagrünではこの時期のAudi車の特徴である、フロントフェンダー最前部の"Audi"インシグニアをディテールに追加するに至りました。