2015年モデルから登場した、4代目A6 Avantのフェイスリフト版です。Audiは基本的なデザインラインをその都度統一するため既存モデルへのフェイスリフトをかなり頻繁に実施しています。このA6の場合は2代目R8や3代目TT系列に寄せるための変更ですので、従前のものと比べるとかなりスポーツ風味な顔立ちになっていることがよくわかります。そうはいっても所詮はフェイスリフトですのでサイドビューはほとんど変わらないのですが。

1:87スケール・ミニカーの世界ではフェイスリフト・モデルは一部の例外を除きほとんど製品化されることがありません。が、そのような慣例を打ち破って登場したのが1:87スケールでは新参者(注：1:43スケールにおいては現在ほぼ業界標準)であるMinichampsの製品。確かMinichampsが2000年前後にもF1関連の車両で1:87スケールに参入して討ち死にした実績があるように記憶しているのですが、なぜいままた落ち込みの激しい1:87の乗用車部門に挑戦しようとしているのか、ひどく謎です。単に雰囲気が読み取れないだけなのか、はてまた相応の根回しを既に終わらせているのか、、、。私見を述べさせていただきますと、商業主義が鼻につくMinichampsは大嫌いなもので、できたらこちらへ来て欲しくないのですけど。どう表現すればいいですかね、上のミニカー画像を見ていただくてもわかるとおり、「ほうら、おまえらはこんなの好きなんだろ」感が漂っていて、趣味性の高い商品を作るメーカーとしては「自分たちもこれが好きでだから商売にしているのだ」的なポーズがまるっきり欠落しているのですよね。あと、HerpaやWikingが10年以上掛けてようやく確立させたパッケージの体裁にしても共通化の名の許にまるパクリしたりしていて。商売を追究するのは結構ですけれどもここまで節操がないのはちょっとねえ。仕上がりも大メーカーのものにしてはいまいちですし。技術的にできないのであればウインドウ枠を設けるみたいな真似はしないほうがよろしいのではないかと。ウインドウのクリアパーツが歪んでしまっていて格好悪いです。なお、フロントグリルがブラックアウトされているのはオプション"Optik Paket Schwarz Audi exclusive"を装着しているためと思われます(標準はいつもどおりの銀枠)。ホイールは18インチ"5-Doppel Speichen-Design Audi Sport"を再現。