2010年7月26日、Münchenの"Pinakothek der Moderne"にてA7 Sportbackは発表されました。A3、A5に続く第3のSportbackで、2009年に開催された"NAIAS"(North American International Auto Show)で公開された"Audi Sportback Concept"の量産市販バージョンです。後追いで登場する7代目A6のクーペ版ですが、ネーミングが示すとおりポジション的にはA6とA8の間に位置するものとされます。4枚あるドアのサイズはA5 Sportbackとほぼおなじに見えるのですが、全体のサイズはひと回り大きいためよりダイナミックでエレガントなスタイリングを実現しています。

1:87ミニカーでは例によってHerpa製Audi別注品から。A7 Sportbackは2.8 FSI、3.0 TFSI、3.0 TDI DPF(出力違い2種)から搭載するエンジンを選ぶことができますが、パワートレインによって生じる外見の違いはリアエンブレムのみで、Herpa製ミニカーでは(おそらく作為的に)リアエンブレム部分のプリントを省略しているためモデルとなった実車を細かく特定することが困難となっています。フロントグリル部分のメッキは相変わらず太めな感じですが、グリル外周とルーバー部の「切れ目」をきちんと再現しており見映えがかなり向上しました。

こちらは"SCENIX EDITION"に追加されたA7 Sportback。"SCENIX EDITION"は前後ライト点灯という付加価値が与えられた商品です。Herpaでは10数年前から差し込み部分をメインビームに見立てたり、パーツ裏側にモールドを追加したりといったハウジングのレンズカットを意識したパーツ造形を行っているのですが、そのおかげでこの製品では模型ではありがちなただ光っています状態ではなく、それらしい雰囲気の光を得ることに成功しています。電源とは有線での接続になりますので、当然のことながらジオラマへの設置が前提となっていて、このためドライバーのフィギュアも乗車ずみ。