数えて3代目となるAudi 80は1986年の"Mondial de l'Automobile"(パリサロン)で発表されました。丸みを帯びた優美なスタイリングは社内のデザインチームによるもので、徹底したフラッシュ・サーフェス化によってCd値は0.29を達成しています。搭載エンジン、サスペンション形式などは先代踏襲ですが、衝突時のエンジン移動を検知しステアリング・コラムの収縮とシートベルトの引き込みを行うAudi独自の安全機構"procon-ten"、現在のVW/Audi車では当たり前の仕様となっているフルジンクボディなどを採用していました。ボディサイズは先代よりわずかに大きくなって4,395(4,495)*1,695*1,395、ホイールベースは2,545(quattroは2,535)mm。

この3代目Audi 80はRietze製1:87ミニカーの中では比較的初期の製品と思われますが、なかなかよいまとまり具合。この時期のAudi車に標準装備であるホイールキャップが再現されていたりするところに味わい深さを感じます。