Audiの基幹車種である80シリーズにワゴンタイプが追加されたのは4代目からで、1992年9月の登場です。このタイミングでこのバリエーションを加えたのには、おそらくはGolf Variantと同様、本来ワゴンタイプを持つ上位車種が大きく高価になり過ぎ、他メーカーとの競争において遅れを取りはじめたことによるものと考えられます。セダンタイプの屋根を単純にボディ後端まで延ばしてワゴンとしただけのようでありながら、なかなか端正なフォルムをしています。Porscheとの協業により誕生した「スポーツワゴン」のはしりともいえる"RS2"はこのクルマがベース。1996年にはA4 Avantにその座を譲り渡しますので現役はあまり長くありません。

ElfenbeinとVerkehrsrotはそれぞれ2台ありますが、これらはホイール違い。双方とも1はホイールキャップ仕様なのですが、アロイ・ホイール装着車とは雰囲気がかなり異なります。