1992年モデル以降、2代目Coupeはフェイスリフトを受け後期型となります。これはベース車両であるAudi 80のモデルチェンジに対応したもので、車種間でエクステリアデザインの整合性を保つのがその目的。4代目80とおなじ逆台形のフロントグリルが適用され、ボンネットのバルジはグリルへ向かって収束するラインに改められています。

　Herpaでは前期型に続き、後期型もミニカー化しています。さすがに前作のボンネット開閉ギミックは省略されましたが、細かく分割されたパーツを寄せ木細工のように組み上げる技法はより高度化していて、逆にあまりに高度であるがゆえに組み立てる者の技量によって仕上がりに差が出てしまうという、ある意味とんでもない製品になってしまっています。各ミニカーのフロントグリルの取り付け角度と、それに伴う姿勢の違いを比較してみてください。

新たに追加されたVerkehrsblauは、2015年版で23作目となる"Bayern-Editon"シリーズの1台。Preiser製のバスタブをルーフキャリアに搭載しているのですが、この趣旨についてはよくわかりません。"Bayern-Edition"では毎年大型車両を1台、乗用車を1台制作しており、乗用車はその土地柄からかBMW車から選ばれるのが通例だったのですが、ここに来てなぜかAudi車が紛れ込むようになってきています。