純粋な電気自動車、Audi R8 e-tron Conceptです。2013年にBerlinで開催された"Audi future lab tron-experience"内のプログラムとして行われた、Tempelhof空港貸し切り試乗会に登場したもの。2つのモーターで後輪を駆動します。電源はドライバー背面部に設置された48.6kWhのリチウムイオン・バッテリー、合計出力は375.5PS、100km/hまでの加速は4.2秒。10台が生産試作されたようですが、この時点での1台あたり単価は850,000ユーロ。

上述のイベントで配布された"Pressekit"に含まれていたのが、まさにそのR8 e-tron Conceptの1:87ミニカーです。所詮はHerpaによる製作なのであまり多くを期待してはいけないような気もしますが、このクルマは似せようとする頑張りを認めてよい程度までには実車に似せてきています。例えば、通常のR8ではガラス張りとなるエンジンルーム部分のカバー、あるいはリアエンドにマフラーエンドが出ていない(EVなのでそもそも存在しない)ところの再現など。その代わり、ホイールはR8のものをそのまま流用しています。掛けられるコストにおそらく制限があるのだと思いますが、あちらを立てればこちらが立たないのはちょっと。