先代(初代)TTは発売当初は実質ワングレードのみで、モデル末期にトップエンドたる3.2 quattroが登場しましたが、2代目TTでは他車種と同様に"S"および"RS"が用意されるようになりました。"RS"は2009年の"Salon International de l'Auto"(ジュネーブサロン)で一般公開。頭に"S"、"RS"を付与できないため、"TT S"、"TT RS"というネーミングとなっています。先行する"TT S"では2.0 TFSIをチップチューンで200kW/272PS化していましたが、TT RSではお家芸ともいえる5シリンダーエンジンが復活。2,480ccのTFSIは250kW/340PSを叩き出します。TTシリーズはコンポーネント的にGolfベースですので系譜上は直系に該当しませんが、ボディサイズ、搭載エンジンからして往年のAudi quattro(Ur quattro)を多分に意識している模様。

1:87ミニカーはSpark製。所詮はレジンですので、HerpaやWikingのような縮尺に見合わぬシャープかつ精緻な表現を愉しむことはできません。せいぜいWiking製のTTとの外見上の相違点を賞でるくらいのもの。まずSuzukagrauが2010年の"Audi"ブランド100周年のタイミングで特注品として起こされ、その後2011年8月になってSparkが自社の標準品としてMisanorot(P)を発売しています。