Audiは1990年からDTM(Deutsche Tourenwagen-Meisterschaft)に参戦します。この時期のDTMは"MittelKlasse"(Dセグメント)で参加するのが当たり前でしたが、Audiは2クラス上のV8を投入、重量のハンデをものともせずにチャンピオンシップを獲得。1991年は"SMS"、"AZR"の2チーム体制とし、4名のドライバーで24戦中10勝してふたたびチャンピオンとなりますが、1992年には更なる重量ハンデが課せられることとなり、Audiはこれを克服すべく新しいクランクシャフトを採用しますが他チームからクレームが上がることとなり、すったもんだの挙句シーズン序盤でDTMから撤退することになります。

はじめの6台は1990、91、92シーズンのDTM参加車両のミニカー化。カラーリングからも明らかなように、Audi Sportsがスポンサードしています。残りの3台は塗色、仕様、PCケースの台座の記述などからベルギーでのレースもののように思われます。

DTM仕様の6台は、イギリスに在住されていた300SLerさんが、かの地のおもちゃ市で発掘されたものを譲っていただきました。おそらくあちらのお好きなかたがコレクションされていたのでしょう、トランスポーター込みのフルセットでした。