Amarokは2017年モデル以降、フェイスリフトが施されています(注:Volkswagen Nutzfahrzeug自身はさも「完全新型」であるかのような謳いかたをしていますが、実質的にはフェイスリフト)後付けで"Doppelkabine=Doublecab"と、ボディ形状にバリエーションが発生するかのような名称追加が行われていましたが、結局現在もダブルキャブ形状のみのラインアップ。搭載エンジンはTDIのみで、そのすべてがV6となっています。

この、「後期型」Amarokを1:87スケールでミニカー化したのはWikingで、発売はかなり遅れて2018年4月。「VW別注品」の世界ではフェイスリフト版はラインアップされないのが通例なのですが、こちらはWiking標準品。既存のリソースを活用し、最低限の変更で見た目にも新しい商品を創出しようという、ミニカーメーカーの苦心の跡が窺えるものとなっています。フロントグリルやフロントバンパーガードの形状が従来の前期型とは異なっていることがおわかりになりますでしょうか。お手本となった実車はおそらく"Highline"で、"Ravennablau Matt"というこのクルマ個有の塗装を再現しています。べつにメタリック塗装のやりかたを変更したわけではないのですね。ドアミラーやドアハンドルは、この塗装を選択すると黒くすることができるようになっていて、ミニカーでもご丁寧にこれを反映させています。なんだかボディ同色オプションに追い金が必要だった時代とは隔世の感が。ホイールはこれまたオプションの19インチ"Cantera"を装着。