新型"Beetle"のカブリオレ仕様が誕生しました。初公開は2012年11月28日から開催された"LA Auto Show"(ロサンゼルスオートショー）にて。北米へのセールスを強く意識した車種であるだけに、発表場所がかの地であるのもむべなるかな、といった感じです。実質、先代に該当するNew Beetleにおいては、そのカブリオレ・バージョンが登場するまでに相当な期間を必要とした結果、メカニカルな部分での陳腐化を余計に早く招いてしまったことが顧みられたのか、今回は畳み掛けるようなタイミングでの追加となっています。バリエーションモデルですので当然ですが、コンセプトは通常版"Beetle"に準じたもの。なお、電動開閉式のソフトトップは48km/h以下であれば走行中でも開閉操作が可能となっています。

さて、1:87スケール・ミニカーですが。VW別注品の発注先としてのRietzeの台頭と、前作にあたる7代目Golfの仕上がりには首を傾げざるを得なかったわたくしども蒐集者としては待望のWiking製となりました。さすがにNew Beetle、通常版Beetleと手がけてきているだけに、その完成度の高さには溜飲の下がる思いです。モデルとなった実車は、ボディサイドにメッキモールが装備されていることから"Design"なのではないかと推測されます。Beetle Cabrioletには年代別に旧「ビートル」(Käfer)をオマージュした"50's"、"60's"、"70's"という仕様が用意されていますが、ミニカー化されたのはこちらではなく、日本に導入されたものとおなじ仕様、ということになります。