Caddyは5代目Golfベース、すなわちPQ35プラットフォームを用いた兄弟たちの中でもデータ的にはとりわけTouranと近しい関係にあるのですが、今回の"Design-DNA"注入によってとうとうフロントフェイスまでそっくりになってしまいました。真正面から見た場合はドアミラーのターンシグナル以外に識別するポイントが見当たらないはずです。Kastenでは、商用車らしく用途に応じた出力が選べるよう、多彩なエンジンバリエーションが用意されていますが、ガソリンエンジンは77kW/105PSの1.2 TSIただ1種、しかも組み合わされるトランスミッションは5速マニュアルのみ。DSGはTDI版のみ選択可能です。

「新型」CaddyにおいてもKombiのStartlineとTrendline、およびKastenでは生地色(黒)のバンパーガードが標準装備なのですが、Rietze製のミニカーではパーツ構成の都合上、全車がボディ同色となっています。Kastenの場合、オプションの"OptikPaket"装着車両であると解釈せざるを得ないのですが、そのわりに同梱のドアミラーをわざわざ生地色にしたりしています("Optikpaket"ではドアミラーもボディ同色になる)。詰めのレベルで実車の仕様と微妙に噛み合っておらず残念な感じです。