Eosはフロア・コンポーネントの前半分を5代目Golfシリーズと、後半分を6代目Passatと共用しており(これは過去Corradoでも使われた開発手法)、営業戦略上はGolfとPassatの中間に位置する新しいカテゴリに属するクルマとされています。ただし、Typコードは"1F7"で、Golfシリーズとおなじ"1Kx"でこそないものの内部的には明確にGolfの派生車(Typ1系列)として分類されている模様。内装はデザインも含めGolf準拠、ボディ側は標準状態でアンダーカバー部分まですべてボディ同色とされているのが特徴です。

CSC（"Coupe-, Shiebe- und Cabrio"）ルーフと呼ばれる電動格納式メタルトップはピラーが別体の5分割で、スライディングルーフのみを独立して動作させることが可能です。ルーフ部分はWebasto AGの子会社であるOASys（Open Air System）社製。EosはSharanシリーズの生産規模縮小により余力の生じたVW Autoeuropa-Automoveis Ltda.のPalmera工場で生産されており、OASysはこの敷地内に設けられた製造ラインから直接ルーフの供給を行っているとのこと。

いずれは出ることになるだろうと思われたEosのクローズド状態のミニカーですが、意外に早く2006年9月度のWiking標準品としてラインアップされました。クローズド状態のときはどのような外観になるのか、これでよく確認することができますね。