VWの販売戦略上はLupoの後継と位置づけられているFoxですが、出自や背景、クルマとしての性格づけはLupoのそれとはかなり異なっています。ご存じのとおり、Lupoがドイツ本国で開発されたのに対しFoxはVolkswagen do Brasil Ltda.での製品化で、例えるなら分家の子供が本家の養子になったようなもの。また、Lupoは「Poloより小さい」クルマであることを意識して作られていましたが、Foxはどちらかといえば価格的に「Poloよりリーズナブル」であることに 重点を置いて作られているようです。ちなみにサイズは3,828*1,660*1,544となっていて、4代目Poloの3,910*1,650*1,467と比べると全長以外はFoxのほうが大きかったりします。生まれ故郷のブラジルでの販売は2004年から、ドイツにおける販売開始は2005年4月。

1:87スケールでの登場は期待薄だったFoxのミニカーですが、昨今Wiking製が主体となっているVW別注品の中、なぜかNorevから登場です。どうしてこのクルマだけ別の、しかもフランスのメーカーに発注したのか、いまいちそのあたりが謎。ミニカーとしてはAWM製だったLupoと比べるとかなり良くなってはいるものの、WikingのPoloやPassatに敵うものでは到底ありません。リアのエンブレム類はタンポ印刷で再現。

"VR-Mobil"は実在の車両。金融機関が公益機関や非営利団体などに低料金で車両を貸与するシステムに供されているクルマのようです。