"Autotransportwagen"(車両積載車)は付加的要素を持ちますので、鉄道模型メーカーのほとんどが定番品として商品化しています。積み荷として自動車のミニチュアを付属させる場合、例えばMäerklinではHerpaやWikingなどそちら方面を専門領域とするメーカーからOEM提供を受けることが多いのですが、Fleischmannではわざわざ自前でこれを製作しているようです。

ここに展示したFleischmann製のGolfもその例外ではなく、本来はLaaes 541というタイプの車両積載車(製品番号:5225)の付属品として作られたものです。単品でも売られていたようではあるのですが、あくまで部品扱いなので、かろうじて車種が識別できる程度の造作にとどめられています。商標的な問題が発生することを避けるためなのか、フロントグリル中央のVWマークは省略され、底板には車種を示す刻印すらありません。

Himmelblau、Minzgrünの2台は Watercooled VW Miniaturecar Museumのよこかわさんに頒けていただいたものですが、もとは300SLerさんがイギリスで発掘されたものとのこと。