ご存じ元祖Golf GTI。発表は1975年9月の"IAA Frankfurt"、デリバリーは1976年6月から。

当時の最上級グレードGolf LSEの2ドアモデルをベースに、本来55kW/75PSであった1,588ccエンジンをBoschのK-Jetronic燃料噴射装置と9.5:1の圧縮比により81kW/110PSとした、Golfのハイ･パフォーマンスモデルです。外観では大型のフロントスポイラー、樹脂製のフェンダーアーチモール、マットブラック塗装された前後バンパー、Marsrotのモールで縁取られたフロントグリル、ブラックアウトされたロゴマークなど、内装には専用デザインのバケットシートなどを装備することで単なるモデルバリエーションではないことを演出していました。当初は5,000台限りの販売予定だったものが、市場からの絶大な支持を受けてレギュラーモデルに昇格。"GTI"の名は以降の歴代Golfにも受け継がれています。

こちらはBrekina製のGTI。「ホットハッチ」の代表選手をレトロ色も豊かにミニカー化しています。登場時、すなわち1976年モデルの外観上の特徴を忠実に再現しているだけでなく、リアのナンバープレートには"Golf GTI"と車名まで入っているというなかなかの力作。"25 Jahre Golf GTI"はその名のとおり2001年に発売された3台セット。このセットは単に従来の標準品(25505)の2色に黒を加えただけのものではなく、GTIの特徴のひとつであるフロントグリルの赤い縁取りが再現されたり、サイドプロテクションモール下の塗り分けが追加されたり、ナンバープレートも標準品の白地に黒から黒地に白へと変更されております。MaigrünとReinorangeは2008年に追加された新商品。"Sonderfarbe"(限定色)を名乗りますが、初代Golf GTIの実車にはこのようなボディカラーは実在しません。設定があったのはAlpinweiß、Marsrot、Schwarz、Diamantsilber Metallic、Lhasa Metallicの5色。"Speed"はドイツの自動車雑誌特注品。単に標準品のボンネットへロゴプリントしただけではないようで、細かい点で微妙に仕様が異なっています。