初代Golfの"GTI"が好評だったことから、2代目では発表時からGTIがバリエーションとしてラインアップされていました。当初は通常モデルに載せられていた66kW/90PS、1,781cc4気筒にBoschのKE-Jetronicを付加した82kW/112PSを搭載("GTI 8V")していましたが、1984年6月にはこれをツインカム化した102kW/139PSの"GTI 16V"が登場。1990年には"G-Lader"を搭載した"GTI G60"、1991年にはこれを四輪駆動にした"GTI G60 Syncro"が追加されています。足回りはもちろんGTI専用でリアにもスタビライザーを装着。外見は赤く縁取られたフロントグリルにブラックアウトされたVWマークと"GTI"エンブレム、大型化されたフロントリップスポイラーが通常モデルとの相違点。ここに展示したミニカーのような4灯グリルは1986年モデル以降、ウレタン製の大型バンパーガードである通称「ビッグバンパー」は1990年モデルからGTIおよびGLに標準装備となったもので、必ずしも2代目GTI共通の特徴ではありません。

Herpaでは2代目から4代目までのGolfを1:87スケールでミニカー化していますが、そのいずれでも3ドア版と5ドア版をラインアップしています。2代目Golfの場合は少し変化球で、通常モデルが5ドア、GTIが3ドアという作り分け。4灯グリルを表現するため車台側がまったくの別パーツであることはわかるのですが、ボディ側もドア部分のモールドを3枚ドアに変更しているだけでなく、サイドプロテクションモールも微妙に太らせてあります。三角窓があり、その基部にドアミラーがあるので1986年もしくは1987年モデル。フロントエンブレムが"GTI 16V"ではないことから、モデルとなった実車は"8V"なのではないかと思われます。

Verkehrsrot-2とTiefschwarz-2はおそらく二次加工品で、"nothele"、"Pirelli"という有名どころがらみの品。SchwarzgrünはIMAGINEさんに譲っていただいたもの。