Volkswagenの屋台骨であるGolf、その第3世代は1991年の"IAA Frankfurt"にて一般公開されました。ボディと一体化したバンパーガードや異形ヘッドライトの採用により、先代までとはかなり外見が異なりますが本質はまさしくGolfそのもの。初代Golfにおいて提示されたコンセプトはそのままに、衝突安全基準のクリア、部品や組み立て品質の向上、メカニカル・コンポーネンツのさらなる熟成による乗り心地の改善、リサイクルや水性ペイントの採用といった環境への配慮など、時代を見据えた観点が新たに盛り込まれました。

3代目Golfは1:87スケールではHerpa、Wikingの2社がミニカー化しています。中でもHerpa製は同社の製品としては珍しく模型的な格好よさ方向に振ったデフォルメをあまり行わず、実車の雰囲気を比較的忠実に再現しています。また、ドア枚数やグレードによるディテールの相違についても配慮されており、数多くのバリエーションが確認できるもの楽しいところ。

ここに展示したのは、3代目Golfのベースグレードである"CL"を模したミニカー。スチールホイールや樹脂生地色のバンパーガードが"CL"であることを示しています。これは3台セットの中の1台なのですが、セット内容はおなじ3ドアの"CL"が2台と、5ドアの"VR6"という組み合わせ。どうやら"Einer zum Preis von zweien."というのは5ドアの"VR6"1台が3ドアの"CL"2台分の価格であることを意味しているようです。