4代目Golfは先代の発表からちょうど6年後の1997年9月、おなじ"IAA Frankfurt"にて一般公開されました。先行して市場投入されていたAudi A3とおなじ"PQ34"プラットフォームを採用、ホイールベースは2,512mmと先代より37mm延ばされ、ボディサイズは4,149*1,735*1,439とわずかに大きくなっています。シャシー回りはリアのスプリングおよびダンパーの配置が同軸から独立式になったこと以外は先代踏襲で、ABSおよびEBDははじめから全車に標準装備されています。

VWとしては5代目Passatに続く「プレミアム」、すなわち高品質化路線の第2弾となる新型車にあたり、3代目Golfを柔らかなラインでリファインしたかのようなスタイリングのボディはレーザー溶接により結合されねじれ剛性は50%向上。ボディパネル間の隙間は最大でも3.5mmになるなど、品質の高さが外観からも見て取れるものとなっています。

4代目Golfは1:87スケールではAWM、Herpa、Wikingの3社がミニカー化しています。AWMでは3ドア版と5ドア版を製品化していますが、標準品の発売は1999年と3社中では最後発。遅れて登場したにもかかわらず、ミニカーとしての仕上がりはよろしくありません。数多く存在するAWM製VW車ミニカーはそのどれもが褒められた出来ではないのですがこのGolfはその中でもトップクラスの酷さを誇るもので、ただのひとつとして評価点を見い出すことができないという壮絶なものとなっています。Herpa製やWiking製と比較されることがわかっていながらなぜこのようなひどいものを世に送り出したのか、理解に苦しむところ。