4代目Golfでは、モデルバリエーションとして"CL"や"GL"といった「グレード」に代わって"Trendline"、"Comfortline"、"Highline"という「トリムレベル」が用いられています。これはそれぞれ異なった指向性を持つ「トリムレベル」にエンジンやトランスミッション、オプションを組み合わせるもので、一定の制約は残るものの、従来より大きな自由度でニーズに適合したクルマをオーダーできるようになりました。各トリムレベルの基本属性は以下のとおり。

1. Trendline：ベーシックモデル、堅実指向
2. Comfortline：快適指向
3. Highline：トップモデル、ラグジュアリー指向

「グレード」とは異なり、トリムレベルを示すエンブレムやステッカーは装備されません。また、外装は各トリムレベルの属性に応じた違いが標準状態ではつけられていますが、これもオプションで変更することが可能(ただしレスオプションは不可)。なお、この「トリムレベル」の概念はエンジン出力でヒエラルキーを決定している日本的価値観では理解されにくく、かつ日本仕様はオプション装備が固定化されており無意味なため、従来どおり"Comfortline"が「CLi」、"Highline"が「GLi」として販売されています。

Herpa製の4代目Golfはやや曲面が強いきらいがあるものの、オーバースケールなホイールが逆に特有の腰高感を演出することとなり、結果的に実車のイメージを最もそれらしく伝えるものとなっています。トリムレベルの違いを再現することには割り切りを見せていて、バンパーガード上面のプロテクションモールはボディ一体成型。このため、AWMやWikingのように、該当箇所が標準状態では樹脂生地色の"Trendline"および"Comfortline"は作ることができなくなっています。したがって、モデルとなった実車は"Highline"か"GTI"だと考えるのが妥当と思われます。Bピラーおよびドアハンドルの色差しはおそらく誤り。