6代目GolfのGTIは、2008年の"Mondial de l'Automobile"にて"GTI Concept"としてお披露目されたほぼそのままが翌年の"Salon International de l'Auto"で量産市販車として公開されました。おなじタイミング(2009年3月5日)で受注もはじまっています。

"Das Original ist zurück"すなわち「原点回帰」を標榜し、人気を獲得した5代目GTIに倣いクルマとしての方向性はそのままに、155kW/210PSに出力アップした2.0 TSI、新たに標準装備されたESPをディファレンシャルとして代用する"Elektronische Differenzialsperre XDS"、オプションの"Adaptive Fahrwerksregelung DCC"を目玉としています。赤ライン入りのハニカムフロントグリルや、大型化された前後フロントバンパーなどの外見的な特徴も先代譲りのもの。ただしサイドスカートだけは、別パーツだった先代とは異なりはじめから通常のGolfとは別形状となっています。

同一車種ながら外観が異なるボディバリエーションはながらく1:87スケールではミニカー化されてきませんでしたが、6代目Golfでは通常モデルのHighlineとGTIが作り分けられることになりました。Wiking製では3代目Golf以来、ということになります。さすがはWiking製だけあって品質的には文句なし。ただ、内装は通常モデルのGolf同様先代からの使い回しのため、独特のシート形状までは再現されていません。アロイ・ホイールはオプションの18インチ"Detroit"ではなく、標準の17インチ"Denver"を履いています。