第7世代Golfにおける"GTI"は、通常タイプの発表からおおよそ半年が経過した2013年の3月、"Salon International de l'Auto"(ジュネーブサロン)にて発表されました。いつもながらスケジュールどおりのバリエーション展開です。コンセプト的には5代目、6代目と続いてきたものを踏襲しています。搭載エンジンは2.0リッター4気筒ターボと先代から変わりませんが、最高出力は162kW/220PSへと約10%向上、モジュラーコンセプト"MQB"の採用により車体重量は約42kg軽量化され、100km/hまでの加速は6.5秒とされています。とくに興味深いのはそのバリエーション構成で、この「通常のGTI」の上位互換として出力を189kW/230PSに強化し、電子制御式のディファレンシャルロックを搭載した"Performance"が設定されたこと。そのくせ"BlueMotion Technology"称号が全車に与えられているという、パワーとエコの双方に気を遣った存在となっています。

1:87ミニカーは通常のGolfの受注をRietzeが獲得したことにより、当然のようにGTIもRietze製となっています。塗装品質は改善が加えられたのかやや向上。通常モデルとは明白に異なる外見をこれでもかといわんばかりのディテール追加で表現。実車以上に低められた車高は健在ですが、ここでも通常モデルよりさらに低い車高を再現しようとするなど、なかなか頑張っている痕跡が認められます。ひさびさに復活した、ボディ側面のキャラクターラインに統合された"GTI"エンブレムも、さすがに文字までは入っていないもののVW別注品ではしっかり再現しています。