Golfの第3世代から新たにバリエーションとして追加されたのがVariantで、1993年9月の登場。この時期になってGolfにワゴンタイプのボディが設定されたのは、Passat Variantが大きく立派になり過ぎたことによるラインアップの穴を埋めるためとされています。ベースである3代目Golfの全長を320mm伸ばして4,340とし、延長分すべてをカーゴスペースに充てています。全幅およびホイールベースに変更はなし。フロントの足回りはそのままですが、リアはコイル一体型ダンパーをハッチバックとは上下を逆転させて使用しています。

発売時のラインアップは"CL"と"GL"の2グレードで、これに4種のガソリンエンジンと3種のディーゼルエンジンが組み合わされていました。Herpa製の1:87ミニカーは基本的には"GL"をモデルとしていますが、ここで展示した2台は前後のバンパーガードが樹脂生地色の黒とされていることから、"CL"を意識しているものと思われます。実車ではウレタン製であるバンパーガードをボディカラーに合わて塗装するためエクストラチャージが必要なのですが、ミニカーでは逆にボディとバンパーが一体でパーツ割りされていますので、逆にバンパーガード部分だけを黒く塗装しています。