通算3代目となるGolf Variantは、プラットフォームを共用する既存の「Golf兄弟」の中では最も遅れて2007年の"Salon International de l'Auto"で登場しました。いまやGolf系にはTouranもGolf Plusもあるというのに、なぜワゴン形状にこだわるのかよくわかりませんが、メーカーとしてはフルラインアップが揃っていることが重要なのであろうと思われます。「Golf VariantではなくJetta Variantなのではないか」などという声をよく耳にしますが、フロントフェイスだけを見てそう評するのはまだまだ甘いです。ボディサイドを見てください。Jettaと同様にこちらもプロテクションモールを持たないデザインなのですね。実際に北米では"Jetta SportWagen"という名称で販売されており、製造もJettaとおなじVolkswagen de Mexico S.A. de C.V.のPuebla工場で行われています。

トリムレベルはおなじみTrendline、Comfortline、Sportlineの3種類。駆動系はガソリンが1.6と1.4 TSIの出力違いが2種の計3種類、ディーゼルが1.9と2.0の2種類で、それぞれマニュアルトランスミッションとDSG(1.6だけはコンベンショナルな6AT)が組み合わされます。