Golfシリーズのバリエーションとして、Golf Cabrioに続いて登場したのがノッチバック版のJettaです。1979年9月の"IAA Frankfurt"での発表。名前の由来は"Jetstream"(ジェット気流)ですが、"Jetta"はVWの作った造語でありジェット気流を指す一般名詞ではないことに注意してください。Golfとは異なる名前を持つのは、このクルマを単なるGolfのノッチバック版としてではなく、微妙に上位車種として位置づけようとする営業戦略に基づくものとされています。Poloに対するDerby、Passatに対するSantanaとおなじ考えかた。

初代および1984年登場の2代目Jettaでは2枚ドアが標準で4枚ドアはオプション(どちらもドイツでは"Limousine"と呼ばれます)ですが、Wiking製の初代Jettaは4枚ドア仕様をミニカー化しています。初代Golfとおなじく必要最小限の造形ですが、いかにも取ってつけたかのようなトランク部分や、唯一の特徴である角型ヘッドライトなどはしっかり再現されています。