Volkswagenのキャンパーといえば、Transporterシリーズの"California"が知られていますが、ベースとなる車両をより大型のCrafterシリーズへと変更したものが"Grand California"です。したがってキャンパーというカテゴリ中においては"California"の上位車種。昨今躍進のめざましいキャンピングカー需要に対応した製品と思われます。発表は2018年8月8日となっていますが、実際のデリバリーが2020イヤーモデルから。架装はTouranの製造で話題となったAuto 5000 GmbHの担当とされています。3,640mmの標準ホイールベース(Radstand Mittellang)の"Grand California 600"と、4.490mmのロングホイールベース(Radstand Lang)を持つ"Grand California 680"の2種。基本はFFですが、4輪駆動(4MOTION)の設定もあります。ボディサイズは"Grand California 600"で5,986*2,040*2,971mm、"Grand California 680"は6,836*2,040*2,834mmとけっこうな大きさ。

1:87ミニカーはHerpa製。既存のバスタイプにルーフの追加構造部を別パーツで追加した比較的単純なバリエーションかと思いきや、ボディ側面も新規造形で、キャンパー仕様ならではの点検口や給水口、コンセント蓋などがモールドで追加されています(従来は追加プリントでそれらしく見せることが多かった)。側面および後部ウインドウの造形も異なっています。かなり力の入った製品なのではあるまいかと。