2005年末から"Volkswagen Nutsfahrzeug"Webサイトなどでも事前情報が流されていた新型の"LT"です。3代目からは車種全体に"Crafter"という愛称が与えられることとなりました。第2世代のLTもそうでしたが、第3世代もDaimler-Benzとの共同開発でSprinterとはストレートな兄弟関係にあります。エクステリアのデザインはDaimler-Benzによるもので、ボディサイドのキャラクターライン、太いサイドプロテクションモール、微妙に角度がつけられたウインドウガラスの 処理など、純粋なVWデザインではありそうもないディテールが満載です。外見で唯一VWオリジナルとなっているのが極端に押し出しの強いフロントマスクですが、これは"Constellation"と呼ばれるVWブランドの大型トラクタとのデザイン上の整合性を確保するためのものと思われます。また、近年のVW車はドア開放時のレスト位置がAudi方式の3クリックとなっていますが、このクルマには2クリックしかありません。

Crafterの1:87ミニカーは実車の発表とタイミングをおなじくしてHerpa製のVW別注品が登場していますが、3,665mmのホイールベースに2,705mmの全高を持つ"Hochdach"仕様のKombiとKastenのみ。こちらはホイールベースこそ同一ですが全高が2,470mmの"Normaldach"で、Herpa標準品として発売されたもの。現在のところこの1色だけが確認されています。