LTのボディサイズは標準的な2,500mmのホイールベースを持つ"LT28"で4,840*2,020*2,150と、全幅が2,000mmを超えている以外はコンパクトなものでしたが、キャブオーバー構造を採ったことで広大なローディングスペースを確保することに成功しています。搭載エンジンはAudi 100にも搭載されていた55kW/75PSの1,984ccのガソリン4気筒。ディーゼルは英国Perkins社製の2.7リッター4気筒が用意されたもののあまり評判が芳しくなかったため、1979年にはGolfで成功した1.6リッター4気筒に2気筒を追加した、55kW/75PSの2.4リッター6気筒にリプレイスされています。

こちらはボディ中央部にはサイドウインドウがあり後部はパネルで覆われているという、BusとKastenの中間的形態をしたLT。このような仕様が現在のようにオプションで選択できたものなのか、それとも特注なのかについては不明。"Tierrettungwagen"は「動物用救急車」。