Signalweiß-1
(AWM Serienmodell;0750)
Tannengrün
(AWM Serienmodell;0750)
Satinsilber(M)*(LB7Z)
(AWM Serienmodell;0759)
Violettblau(M)
(AWM Serienmodell;0759)
Tornadorot*(LY3D)
(AWM/VW Werbemodell)
-The new Volkswagen-
Racinggrün*(LB6G)-1
(AWM/VW Werbemodell)
Stahlblau-1
(AWM/VW Werbemodell)
-Passat Festival Cannes 1996-
Stahlblau-2
(AWM/VW Werbemodell)
-TDI Syncro-
Schwarz*(L041)-1
(AWM/VW Werbemodell)
Schwarz*(L041)-2
(AWM/VW Werbemodell)
Signalweiß-2
(AWM/SAI Serienmodell;2335)
-Ambulance-
Verkehrsweiß
(AWM Serienmodell;72100)
-SCHENKER-
Signalweiß-3
(AWM/VW Werbemodell)
-Der Neue Passat aus Sachsen-
Signalweiß-4
(AWM/VW Werbemodell)
-1,000,000 VW aus Sachsen-
Signalweiß-5
(AWM Messemodell)
-AWM-
Signalweiß-6
(AWM/Hilmer Ziener Werbemodell)
-Hilmer Ziener-
Korallenrot
(AWM/VW Werbemodell)
-1,000,000 VW aus Sachsen-
Verkehrsrot
(AWM Messemodell)
-AWM-
Kieferngrün
(AWM Messemodell;50412.1))
-Frohes Fest 1997-
Racinggrün*(LB6G)-2
(AWM/VW Werbemodell)
-1,000,000 VW aus Sachsen-
Schwarz*(L041)-3
(AWM/VW Werbemodell)
-Der neue Passat aus Sachsen-
Silber(M)
(AWM/VW Werbemodell)
-documenta X-
1993年1月、Volkswagen AGの経営会議議長に就任したFerdinand Piëchは、来るべき新世紀に向けふたつの経営指針を提示しました。ひとつはフルライン・メーカーへの成長、もうひとつが「プレミアム」、すなわち高品質路線の推進です。かれが提唱し実行したこれらの方針に関しては、いまになってなお批判されるかたがプロアマ問わず多数いらっしゃるようなのですが、少なくとも2009年の現在ではそのどちらも誤りではなかったことが結果に表れています。とくに高品質路線については、他の自動車メーカーの現状を鑑みるにあのタイミングで舵を切っておかなければVWは取り残された可能性すらあったわけで、ありがちな「Volkswagenは訳すると『大衆車』なのだから名前に相応しいクルマを作るべき」といった情緒的な論調のほうがむしろ本質を見誤っていると言えるでしょう。
この「高品質路線」を最初に具現化したVW車が、1996年8月に発表された第5世代のPassatです。1994年に登場した初代のAudi A4と"PL45"プラットフォームを共有するためエンジンの搭載方式はふたたび縦置きに。足回りもフロントが4リンク、リアがトーションビーム("syncro"はダブルウィッシュボーン)と共通で、四輪駆動"syncro"も"quattro"とまったくおなじ"Torsendifferentiale"をセンターデフに用いたものとなっています。ホイールベースだけは80mm伸ばされていて2,705mmですが、これは同一セグメントに属するA4との差別化を狙ったものとされています。
5代目Passatの1:87ミニカーは、AWM製とHerpa製の2種類が存在します。プロモーション用のVW別注品はAWM製ですが、フルホイールキャップに無塗装のプロテクションモールを備えることからモデルとなった実車は極めてベーシックな仕様のものと思われます。実車の雰囲気をよく反映してはいるものの精度があまりよろしくなく、高品質を謳うクルマの宣伝用にはあまり適していません。Stahlblau-2は唯一トランクリッドに"TDI syncro"のエンブレムがプリントされた1台ですが、残念ながら足回りのモールドは前輪駆動のままとなっています。