昨今Wiking製1:87ミニカーでは、ディテールに手を入れることによって実車のトリムレベルを表現するのが流行しているようです。新車発表時に製作される自動車メーカーの別注品ではそのクルマの「売り」が考慮されますから、満艦飾な「最高級グレード」がモデルとして選ばれるのが通常なのですが、これに対しWiking自身の標準品では細かい部分をいじってあたかも別の仕様であるかのように仕立て上げているということですね。

この6代目Passatの場合も、VW別注品とWiking標準品の第1弾まではルーバーまでメッキされたフロントグリル、これまたメッキされたサイドウインドウモールやサイドプロテクションモールなどの特徴からあきらかにHighlineをベースとしていたのですが、標準品の2作目であるこの1台ではそのすべてを廃し、サイドプロテクションモールの色差しを黒に変更することであたかもTrendlineであるかのように見せています。