Golfシリーズと同様の"MQB"モジュラー・コンセプトを採用した8代目Passat。発表は2014年7月3日、一般公開は10月の"Mondial de l'Automobile"(パリサロン)となります。ボディサイズは4,866*1,832*1,456と、先代の4,874*1,820*1,470に対し8mm短く12mm幅広で14mm低くなっています。ホイールベースは2,712mmから2,791mmへと伸ばされ、ワイド&ローなたたずまいがより強調されることとなりました。"Design-DNA"への適応は既に先代において行われていましたが、今回は完全な新型ということでデザインの自由度が高く、「やりたかったこと」がより明確に打ち出されたかのような雰囲気です。結果として、第5世代(B5)である程度確立されたアイデンティティを踏襲しつつも、フロントグリルから一直線に伸ばされたクロム・ルーバーに代表される新たな意匠を盛り込むことで、より精悍な、押し出しの強い外観を持つに至っています。ここまでやられると今後のCCの立場が不安になってきますね。

1:87スケールのプロモーション用ミニカーはHerpa製。7代目Golfの登場時にはミニカーの受注をRietzeが請け負っていて、ミニカー好きとしては品質的な観点から疑念を抱かざるを得なかったのですが、2014年になって知的財産権関連でVWとRietzeが仲違いを起こしてしまい、棚ぼた式にHerpaが取って代わることになったようです(余談ですが、どうもVWはWikingとも関係が悪くなっている模様)。じつはHerpaにとっては初のVW別注品扱いのPassatとなります(3代目と4代目に後追いで認知されたことによる特注品は存在しますが、新型車のプロモーション用に製作したのは初めて)。Herpaが本気を出して取り組んだのか、それともVWの監修が徹底していたのかそのあたりは定かではありませんが、仕上がりはWiking製の先代に比肩するレベルとなっています。

2012年にSardinia島で行われた国際試乗会にて配られたセット、というのも存在します。