Passat CCの"CC"は"Comfort Coupe"の略だということなのですが、なんともはや微妙というか、奇妙というか、そんなカテゴリのクルマが登場したものです。若干実用性を削ってそのぶんスタイリングに割り振ったという感じでしょうか。ただ、それだけにそのデザインはかなり流麗です。登場したときはあれだけスマートに感じた6代目Passatがこれと比べるといささかバタ臭く感じるほど。その成り立ちからすると、どちらかといえば北米市場を意識したバリエーションのように思われます。2008年の"North American International Auto Show (NAIAS)"で発表されたのもまんざらそれと無関係ではないような。

　さて。Passat CCにはトリムレベルがありません。基本的にはワングレード構成なのですが、220kW/250PSの3.6 V6 4MOTIONのみを別格としてわずかながら装備に差がつけられています。たとえば、マフラーエンドはV6のみが両サイドから1本づつ出されています。ミニカーは左サイド2本出しですので、おそらくモデルとなった実車は147kW/200PSの2.0 TSI。内装は3パターンあることから"Nappa"レザーシートを意識しているものと思われます。装着している18インチのアロイ・ホイール"Interlagos"は全車オプション。

ふと気付くと、「Kassel工場開設50周年記念セット」にも姿を見せています。