2代目Passatは1985年1月にフェイスリフトが行われます。フィストバック版の3ドアモデルは廃止され、ノッチバック版のSantanaはPassatに統合。ウレタン製の前後バンパーガードはより大型になり、フロントおよびリアの造型も最新のデザインと整合するものにあらためられました。

Passatの製造ラインは1977年までWolfsburgにありましたが、1978年以降はTyp1 "Käfer"の生産を終了したEmden工場に移動、以後の歴代モデルはすべてEmdenをその本拠としています(5代目と6代目のセダンおよび7代目はVolkswagen Sachsen GmbHのMosel(Zwickau)工場でも製造)。

2代目Passat Variant後期型の1:87ミニカーはBusch製。近年のAudi車ではBusch製をよく見掛けるのですが、水冷のVW車ではわたしの知る限りこれしかラインアップされていません。ミニカーのみならずHOスケールのストラクチャなども意欲的にリリースしているメーカーであるだけに、ヘッドライトが点灯可能なシリーズというのも販売している模様。仕上がりは素晴らしいのひとことに尽きるのですが、あたかもアメ車のようなデフォルメで格好が良過ぎるのが難点といえば難点です。ディメンジョンもどことなくインチキ臭さが漂っています。なお、メタリック色の3台とWeinrotは、2015年末から2016年の春にかけて発売されたもの。なぜこの時期にBuschが再販を思い立ったのか謎な感じですが、メタリックの3台はボディカラーに合わせて内装色やホイールの色を変えるなど、なかなか力が入ったものとなっています。