日本には導入されていないこともあって話題にもなりませんが、Phaetonも2008年にひっそり「お色直し」が施された模様です。1:87ミニカーに与えられた部品番号(3D0 099 301 GP)から推測するに、VW内部ではフェイスリフト(GP)扱いのようなのですが、ナビゲーションシステム、車載電話システム、ドライブアシスト(Fahrerassistenzsysteme)などが従来型からの主な変更点であり、外見的には唯一、フロントのバンパーガード下部に追加されたクロムモールが確認されるにとどまっておりますので、どちらかというとフェイスリフトというよりはイヤーモデルによる変更と捉えたほうが適切な気がします。

現在、Phaetonには2,881mmの標準ホイールベースと3,001mmのロングホイールベースが存在し、それぞれ4座モデルか5座モデルを選べるようになっています。搭載エンジンは3.2V6、4.2V8、6.0W12、3.0V6 TDI DPFの4種で、そのいずれもがAT仕様(6速、W12のみ5速)で4-Motion。ボディカラーは標準で20色あり、"Heliochrom"、"Klavierlack"といった現状このクルマにしかない表面仕上げも選択可能です。