市場でも高い評価を受け、サブコンパクトクラスでの地位を確固たるものとした2代目Poloの後継として1994年10月に発表されたのが3代目Polo。下回りは新規構築で、ホイールベースは先代の2,335mmから2,400mmに伸びていますが、全長は3,725mmから3,715mmへと逆に短くなっています。オプション扱いではあるものの、Poloとしては初めて4ドアハッチバックがバリエーションに追加。新たにVWグループに加わったSeatから2代目Ibizaが1993年に発表されていますが、これは同型車ではなくてプラットフォームを共用するまったく別のクルマです。
1:87の世界ではこの3代目Polo、AWM、Herpa、Wikingの3社がそれぞれ製品化しています。AWMが「Poloシリーズ」すべてをミニカー化しているのに対し、Herpaは3ドアおよび5ドアモデルを、Wikingはフェイスリフト前後を再現と、アプローチの視点がメーカーにより異なるのが興味深いですね。AWM製に関しては、実車の持つウエッジシェイプをやや極端に解釈したスタイリングと、前後の灯火類をボディにモールドし色差しで再現するという前時代的な技法を用いていることから、受ける印象はあまりよろしくありません。