現在、Volkswagenでは同一車種でドア枚数の違うものをモデル・バリエーションとして捉えていません。ドア枚数の違いは6桁のTypコードに反映されず、装着オプションを示す"M-Code"に記載されるのがその証拠。にもかかわらず、2009年の"Salon International de l'Auto"で一旦発表したはずの5代目Poloに関しては、同年の"IAA Frankfurt"で3ドア版があらためて紹介されるというたいへん不思議な事態となりました。背後に潜むと思われる「大人の事情」らしきものを邪推せずにはいられません。

3ドア版の1:87ミニカーも既にジュネーブ時点でその存在が確認されていたのですが(一部がプレス向けに配布された模様)、おそらくは実車とおなじ事情により半年遅れての出荷となりました。5ドア版とおなじくHerpa製です。55kW/74PSの1.6 TDI DPFを搭載したHighline、オプションの17インチ・アロイ・ホイール"Boavista"を履いた実車をモデルとするようなのですが、いつもの如くミニカーとしての見てくれの良さを追求するHerpaだけに、いささかオーバーサイズが過ぎるホイールのため画像に落とすと少々バランスが不自然になってしまうのがつらいところです。