5代目Poloは2009年3月2日、"Salon International de l'Auto"(ジュネーブサロン)のプレス・カンファレンスにおいてはじめて公開されました。一般量産車ですので、3月5日には先行受注も開始されています。PoloやGolfの場合ベースモデルは3ドアで、5ドアはメーカーオプション扱いなのですが、このPoloに関してはなぜか5ドアモデルから発注を受け付けている模様。まぎれもない完全新型で、サイズは3,970*1,682*1,485と先代の3,916*1,650*1,467からごくわずかに大きくなっています。エクステリアは6代目Golfのデザインライン踏襲で、どちらかといえば直線基調だった先代と比較すると、曲面を描いたラインが多用されていることがよくわかります。搭載されるエンジンはガソリン4種、ディーゼルが3種の計7種となる予定で、うち5種が新型。ボディカラーは全10色、Comfortline以上のトリムレベルでは内装をTitanschwarzかSeashellの2色から選ぶことが可能。

さて、ミニカーも実車に合わせて5ドア版から登場です。VW別注品の座を今回確保したのはおおかたの予想を裏切ってHerpa。ここ数年のあいだVW別注品はWikingの寡占状態で推移してきましたが、クルマのデザインの方向転換と同様にミニカーの発注先選択の方針にも変化が生じているのかもわかりません。造作はさいきんの超高品質Wiking製を見慣れた目からするとまあ並であからさまに手抜きとなるHerpa標準品が今後発売されることを考えるとやや鬱な感じ。

Shadowblue(M)は2009年後半に突然出てきたVW別注品。当初はStahlblau(M)が"Shadowblue"を名乗っていたのですが、色調が実車と合っていなかったため作り直しが行われたようで、このため部品番号は双方とも"6R0 099 301 A D5Q"(最後のセクションがカラーコードを示します)となっています。たいへんややこしいことに、ハネられたはずのStahlblau(M)もHerpa標準品として2009年10月には返り咲いている模様。Flashrotはプレス向けのVW特注品。"Volkswagen Media Service"の扱いで化粧箱も通常の黒いものとは異なっています。Hotorange(M)-2は2009年の"IAA Frankfurt"で限定100個という謳い文句で販売されたVWのMessemodell。Savannagelb、Meerblau、Peppergrey(M)、Hotorange(M)-1の4台は2009年10月に突如出現した出処不明の"Sondermodell"。VWをよくご存知の向きが企画されたもののようで、ラインアップされた4色はいずれもこのPoloから設定された新色。