第7世代のGolfや第3世代のAudi A3などと同様に、モジュラー・ストラテジー"MQB"を採用した第2世代のTouranです。正式公開は2015年3月に開催された"Salon International de l'Auto"(ジュネーブサロン)、Wolfsburg工場の生産ラインで第1号車が完成したのが2015年の5月26日となっています。ちなみに、この第1号車は110kW/150PSの1.4TSIを搭載したOrixweiß(P)のHighlineでした。

新型のハイライトとしては、"MQB"の恩恵を受けMPVとしてより高められた可用性はもちろんのこと、AppleのCarPlay、GoogleのAndroid AutoあるいはMirror Linkとの連携を実現する"Car-Net Connect"、運転補助系機能の充実などが挙げられます。面白いのは牽引時にトレーラーが左右に振られるのを防止する"Trailer Assist"(オプション)。このクルマならではの安全装備です。上のミニカー画像からだけでもかなり車輪がボディ四隅に追いやられているのがわかるかと思いますが、ホイールベース2,791mmという数字は8代目Passatとおなじ大きさです(Golfより154mmも長い)。

1:87スケール・ミニカーはHerpa製。棚ぼた式に実質VW御用のミニカーメーカーとなったHerpaですが、さすがに現場は繁忙を極めるのかVW別注品は3月の実車の発表には間に合わず、なんとか生産開始時に追いつくことができた模様。フロントグリルのルーバー3本、バンパーガード下側の縁取りおよびルーフレイリングがメッキ仕様になっていることから、ミニカーのモデルになったのは"Highline"と思われるのですが、そのいっぽうでアロイ・ホイールは"Highline"ではオプション選択できない16インチ"Brighton"を履いています。