2006年3月11日、Volkswagen Nutsfahrzeug（VWN）Hannover工場にて開設50周年記念のオープンハウスが開催されました。1956年3月8日にマイクロバスおよびトランスポーター、いわゆる"Typ2"の専用工場"Werk2"(Wolfsburg本社工場に次ぐ第2の工場の意)としてスタートしたHannover工場も、いまやVolkswagen Nutsfahrzeugの本拠地です。説明するまでもありませんがこれはその記念セット。"Volkswagen Nutsfahrzeug"Webサイトのニュースにも「Wiking製の記念セットが出た」ことが書かれています。

これまた説明の必要もないと思われるのですが、記念マークは初代(T1)バスの特徴的なフォルムを図案化したもの。

中身はT1"Samba"バスと最新モデルであるT5"Multivan"の2台セット。クリーム/赤のツートンのT1は、当日展示されていたレストア車(H-NV-412号車)をモデルにしているものと思われます。ただ、そのわりにT5のほうはReflexsilber(M)なのですよね。実車で対となっていたのはMuranorot(P)だったのですが、この色は"Freizeitmobile von 1950 bis heute"5台セットで先にミニカー化されてしまっているため敢えて別のボディカラーが選ばれたようです。もちろん、従来からあるVW別注品のReflexsilberとは区別がつくように内装色は黒となっています。外箱はかなりしっかりとした紙製で、蓋の裏側にはHannover工場全景画像が印刷されています。ミニカーは台座に針金で固定されているため、例によって取り外しできません。

じつはこのセットには外箱をスエード調の布張りにした、いわゆる「豪華バージョン」が存在します。

これがその「豪華バージョン」。こちらは限定1,600個で"Zertifikat"(鑑定書)つき。いやなに、中に入っているミニカーになんら違いはないのですが。