T4に用意されていたボディバリエーションは以下のとおり。

1. - "Caravelle" (乗用)
2. - "Multivan" (乗用)
3. - Kombi (貨客両用)、Kurzer Radstand/Langer Radstand
4. - Kasten (貨物専用)、Kurzer Radstand/Langer Radstand
5. - Pritsche (トラック)、Kurzer Radstand/Langer Radstand
6. - Doppelkab (ダブルキャブ)
7. - Fahrgestell (車台のみ)、Pritsche/Doppelkab

KombiおよびKastenの"Hochdach"(ハイルーフ)仕様とDoppelkabは"Langer Radstand"のみの設定となっています。

"Großraumlimousine"(大型乗用車)として位置づけられるのは"Caravelle"と"Multivan"のふたつ。"Multivan"のほうがファミリー向け、レジャー向けに特化したバリエーションだったようです。"Caravelle"には無印と"GL"のふたつのグレードが用意されていました。乗用T4の正式名称はこのふたつしかないことに注意してください。日本仕様の公式名称である"Vanagon"はT3の、"Eurovan"はT4の北米向けローカル呼称に過ぎません。

箱型ボディを持つKombi("Caravelle"を含む)とKastenでは、リアドア形状として標準装備の"Heckklappe"(跳ね上げ式)に加え、"Hecktüren"(観音開き式)がオプションで選択可能となっています（"Hochdach"では"Hecktüren"標準)。外ヒンジの"HeckTüren"は後方からの荷物積み下ろしに効果的な装備なのですが、1:87ミニカーメーカーはなぜかこの装備が他のなにより重要なポイントだと認識していたようで、各社とも"Heckklappe"と"Hecktüren"を明確に作り分けています。なお、AWM製は"Heckklappe"、"Hecktüren"ともにリアワイパーを装備していますが、これはどちらの場合もオプション。