Herpa製"T4 Kombi mit Hecktüren"。Herpa自身は"Heckklappe"版を"Caravelle"、だとしている延長でこちらの"Hecktüren"版を"Bus"あるいは"Kombi"だと定義しているのですが、リアドアの形状以外に違いが見当たらないのにこのような整理はいかにも早計だと思います。"Caravelle"でもふつうに"Hecktüren"を選べますので。あまり知られていませんが、"Caravelle"にはホイールベースが3,320mmの"Langer Radstand"(ロングホイールベース)版も存在します。

HerpaとAWMの"Hecktüren"では、Wiking製のようにリアドアの桟がボディ側になく、かつウインドウを表現するクリアパーツが"Heckklappe"と共通であるため、扉は左右分割なのにもかかわらず窓ガラスは1枚という「構造的に開かないリアドア」になってしまっています。Herpaでもこのあたりの構造上の矛盾は理解しているようで、ミニカーによってはウインドウパーツに追加の色差しが施されています。なぜか"zivilisation"がボディカラー違いで2台ありますが、これもかなり謎。ふつうなら本来Signalblauであったものが褪色してPastellblauになってしまった、みたいに考えそうなものなのですが、Herpa公式の"Archiv CD-ROM"に掲載されているのはPastellblauのほうなのですよね。

"Braunschweiger Verkehrs AG"は「Braunschweig交通」。Wolfsburgの隣町で住民の大多数がVW関連の仕事に就いている地域の交通機関だけあって、使用するのはVWもしくはMAN社製の車両となっております。