T5の乗用車系バリエーションのひとつである"California"のエントリーモデルとして2008年モデルから追加された"Beach"ですが、現在のポジションに至るまでには紆余曲折があった模様。"Beach"は2006年時点では"Multivan"の特別仕様車の1種だったようなのですが、2007年"Multivan"のTrendlineに代わって登場したStartlineに一旦は駆逐され、2008年モデルから"California"の仕様のひとつとして最登場を果たしたという次第。

基本コンセプトは"Multivan Beach"の頃から変化ないようです。前席が180度回転し、2列目座席から後がフルフラットになるのが唯一それらしいギミックで、"California"の特徴であるギャレーやロッカーなどは装備していません。2009年モデルでは"Aufstelldach"(ポップアップルーフ)を持つものと持たないものがラインアップされています。"Multivan Beach"との識別点はサイドストライプ終端のインシグニアと、ボンネットがストライプと同色に塗られているかどうか(塗られているのが"Multivan Beach"、塗られていないのが"California Beach")。

"California Beach"では、ボディカラーにOffroadgreyを選択すると、"Design-Folie"(サイドストライプ)を入れることができるようになります。ストライプはSundownorange、Limette、Steinblau、Nickel Metallicの4色。つまり、このWiking製のVW特注1:87ミニカーでは"California Beach"のボディカラーがOffloadgreyでSundownorangeのサイドストライプ入り、という極めてピンポイントな仕様を忠実に再現していることになります。