T5シリーズ第3のバリエーションは、キャンピング仕様である"California"です。この種のモデルはT4シリーズまではWestfalia製が通例だったのですが、2001年にWestfaliaはDaimlerChryslerの100%子会社となりVW車ベースの架装車を作れなくなってしまったため、T5ではVW内製となっています。

Wikingではこともなげにこのバリエーションを1:87ミニカー化していますが、じつはかなり手間の掛かったものとなっています。"California"には運転席側(左側)のスライドドアがなく、"Aufstelldach"(ポップアップルーフ)や、220Vの電源コンセントを装備しているためボディはまるまる作り直し、内装側もギャレーやロッカーを持っているため該当パーツが新造されています。

LintgrünはWikingの2004年8月度新商品、Reflexsilber(M)はちょうど時をおなじくして出現した特注品。このようなものをオーダー可能なのはVW以外あり得ないと思うのですが、なぜかこのミニカーに関してはVW別注品のお約束である銀色のパッケージではなく、製品番号が印刷されていないWiking標準品用の白いパッケージに入っていました。このため、現時点では出処不明の特注品という位置づけにしてあります。